コロニアル様式とは？住宅の特徴を実例とともに解説します
アメリカで見られる住宅のデザインやスタイルは、ヨーロッパをはじめとする国々の影響を受けたものが多くあり、「スパニッシュ様式」「コロニアル様式」「ジョージアン様式」など、さまざまな建築様式があります。
今回ご紹介するのは、アメリカへ渡ったイギリス人・フランス人・スペイン人など、さまざまな国の人々が、本国の建築様式をもとに発展させた建築様式のコロニアル様式です。
コロニアル様式の特徴を、ロビンスジャパンが手がけた家の実例とともにご紹介します。
コロニアル様式とは
コロニアル様式とは、特にアメリカで17世紀から18世紀にかけての時代に根付いた様式です。
ヨーロッパ、特にイギリスの建築様式から強い影響を受けながらも、アメリカ独自の様式として発展しました。
イギリス以外にも、フランスやドイツ、スペインなどの風土や建築様式にも基づいていて、ひとつの様式に限られないところも、コロニアル様式の特徴です。
そのため、フレンチ・コロニアル、スパニッシュ・コロニアルなどの名前が付けられる建築もあります。
コロニアル様式の建物は日本でも明治期以降に、長崎・神戸などの外国人居留地の住宅建築に用いられ、注目を集めました。
コロニアル様式の住宅の特徴
コロニアル様式の住宅の外観やインテリアにおける特徴をご紹介します。
母国の建築様式とその土地の風土・材料が結合したデザイン
コロニアル様式のデザインは、その土地の気候・風土や、手に入れられる材料と、母国の建築様式が結び合い作り上げられるのが特徴です。
そのため、コロニアル様式を用いる住宅は、外観もいろいろなデザインがあります。
コロニアル様式の家で見られる外観デザインのひとつが、シンメトリーデザインです。
中央に玄関を置き、その両側に窓が均等に配置されています。
勾配のある切妻屋根と明るく白い壁、アクセントにアイアンを使うところも、コロニアル様式の特徴のひとつ。
このようなお家は、スパニッシュ・コロニアル様式とも呼ばれます。
建物にはベランダが付いています。
コロニアル様式は、その土地で手に入れられる素材を使って作るため、レンガの外壁を使う場合もありました。
ラップサイディングの外壁
17世紀から19世紀の間のアメリカ初期の建築様式を「アーリー・アメリカン」様式と言います。
アーリー・アメリカン様式とコロニアル様式はデザインが似ているところがあります。
例えば、サイディングと呼ばれる細く長い板を規則正しく横張りする、ラップサイディングの外壁は、コロニアル様式の住宅にも取り入れられることがあります。
アーチ型の玄関ポーチとベランダ
コロニアル様式の住宅には、玄関ポーチや窓などに美しいカーブを描いたアーチが使われることがあります。
また、大きなベランダを有するところも特徴のひとつです。
奥行きが深く開放感のある室内
コロニアル様式の住宅の室内は奥行きがあり、開放感のある設計がポイントです。
家具は装飾的なものよりも、シンプルなものや、ナチュラルな素材を使用したものが選ばれます。
インテリアの色は明るさを感じる白に、ブラウンや黒などの落ち着いた色みを合わせています。
また、花柄やボタニカル柄のカーペットやラグ、クッションなどをアクセントに使用するインテリアもあります。
コロニアル様式の輸入住宅の実例
ここからは、ロビンスジャパンが手がけたコロニアル様式の輸入住宅実例をご紹介します。
実例1. シンメトリーな北米輸入住宅
19世紀の若草物語のような世界観を実現した埼玉県に建つお住まい。
ロビンスジャパンの企画プラン「ハイジフォーシーズン」をベースにカスタマイズしたお住まいは、ご希望されたシンメトリーな外観が美しい仕上がりになりました。
タイルのデザインにもこだわったキッチンは、セミクローズタイプでダイニング・リビングにも繋がる使いやすい動線です。
全体にオークのフローリングを採用し、壁は漆喰感覚のクロスでナチュラルな印象に仕上げています。
標準仕様のLow-Eガラスは、夏に家を締め切って出かけても帰宅時に暑くなり過ぎず、エアコンが苦手なお施主様にも好評です。
実例2.センター玄関が特徴の外観
アパートからの住み替えで土地探しから始めて注文住宅を建築したお施主様。
個性的で古オーダーできる住宅会社をご検討されロビンスジャパンにご相談頂きました。
アメリカ文化を楽しまれたいというご要望を伺い、北米スタイルのお住まいを実現しました。
家の中心に玄関・階段を配置したこだわりの間取りや、部屋ごとに異なる壁紙など自由設計の醍醐味を存分に取り入れました。
左右対称の家の中心にある玄関ホール。
木製バラスターの階段がアメリカ映画やドラマで見てような雰囲気を演出します。
階段下のデッドスペースは収納として活用。
空間を自由に工夫できることも注文住宅のメリットです。
ブルーベージュのタイルと、白を基調とした可愛いキッチン。
3口のガスコンロやビルトイン食洗器など、使い勝手のいい住宅設備を導入することが、輸入住宅でもストレスなく暮らすことができるロビンスジャパンのアイデアです。
実例3.憧れの暖炉を実現したモダンなデザイン住宅
白とグレーを基調にしたシンメトリーな外観が際立つお住まい。
駐車スペースの外構もモダンな仕上がりになりました。
インテリアは、白・黒・グレー・シルバーを中心にモダンなテイストでまとめています。
憧れの暖炉も実現しました。
吹き抜け空間でも断熱性が高く、お引き渡しとなった2月でも室内全体が暖かいとお喜びいただきました。
バリアフリー対応の玄関。
土間部分と段差のない玄関ホールは海外ドラマのような空間になりました。
まとめ
アメリカ植民地時代の伝統的建築様式のひとつとして注目された、コロニアル様式の建築。
イギリス式・フランス式・スペイン式など、さまざまな様式に分かれていて、それぞれその土地の風土や気候と結び合って作られました。
日本でコロニアル様式の家を建てるときは、四季のある日本の風土に合う材料やデザインを取り入れることで、快適な暮らしを実現させることができるでしょう。
ロビンスジャパンでは輸入住宅を多数取り扱っております。
コロニアル様式の家の事例もホームページでご紹介しておりますので、ぜひ家づくりのご参考にご覧ください。
