輸入住宅のデザイン

チューダー様式とは?住宅の特徴を実例とともに解説します

チューダー様式とは?住宅の特徴を実例とともに解説します

チューダー様式とは、15世紀後半から16世紀にかけて英国で流行した建築様式のことを言います。今回は、チューダー様式の建築の特徴を、ロビンスジャパンが手がけた実例と共にご紹介します。

チューダー様式とは

チューダー様式とは、英国で15世紀後半から16世紀にかけて流行した様式です。チューダー王朝(1485年から1603年)にちなんで名付けられました。チューダー様式の建物や家具は、ゴシック様式の影響を受けつつ、特有の雰囲気を持っています。

チューダー様式は、後のエリザベス様式やジェイコビアン様式へと発展し、イギリスの建築様式に大きな影響を与えました。現在も、この時代の建物や、チューダー様式を模した建築がイギリスやその他の地域で見られます。

チューダー様式の住宅の特徴

チューダー様式の住宅の外観やインテリアにおける特徴をご紹介します。

ハーフティンバー技法の外壁・急勾配の切妻屋根

チューダー様式の代表的な特徴の一つは、ハーフティンバーと呼ばれる技法です。これは、木材をフレームとして使用し、間をレンガや石で埋める方法のこと。これにより、白い壁に黒や茶色の木材のパターンが特徴的な外観を作り出します。

チューダー様式の建築では、1階部分の外壁をレンガにし、2階部分を木枠の間を埋めるハーフティンバー技法を用いた構造の建物もよく見られ、コントラストの美しさが目をひきます。

屋根は勾配のある切妻屋根が特徴です。屋根にはしばしば煙突がつくことがあります。

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チューダー・アーチ

チューダー・アーチとは、チューダー様式の建築でよく見られる形状のアーチです。チューダー・アーチは、15世紀から16世紀のイングランド、特にチューダー王朝時代に一般的で、教会やお城、その他の建物の入り口や窓に見られます。

チューダー・アーチは、アーチの上部がわずかに尖頭型になっています。アーチ自体の幅が広めなところも特徴のひとつです。

チューダー・アーチの独特な形状は、伝統的な完全な円形アーチや尖ったゴシックアーチとは異なるため、ほかの建築様式との差別化がしやすくなっています。

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美しい模様を施した家具

チューダー時代に流行したのが、チューダー家の紋章である薔薇模様「チューダー・ローズ(Tudor Rose)」を家具に施したデザインです。

チューダー・ローズは、赤い薔薇と白い薔薇の組み合わせが特徴です。

また、「リネンフォールド」といわれるデザインも、チューダー時代に好まれたものです。リネンフォールドは、折り畳まれたリネンの布のしわや折り目を表現しているのが特徴で、教会の祭壇や扉、キャビネット、その他の木製品によく使われていました。

中世末期のイギリスでは、引越しが頻繁に行われたため、家の中に大きな家具を置かなかったと言われています。そのため、チューダー時代の初期、人々は少ない家具の中で暮らしていました。

チューダー・ローズやリネンフォールドの装飾が施された家具が製作され始めたのは治安が安定した頃から。

それ以来、チューダー・ローズやリネンフォールドは何度もリバイバルを繰り返しながら現代も親しまれています。

チューダー様式の輸入住宅の実例

ここからは、ロビンスジャパンが手がけたチューダー様式の輸入住宅実例をご紹介します。

実例1.英国風のパノラマスタイルのお住まい

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チューダー様式の特徴であるハーフティンバーの外観がかわいいお住まいは、一戸建ての建築にあたり7~8年ご検討を重ねられてきた思いがたくさん詰まっています。

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特にお悩みなられたのが2階の間取り。ご家族が多く当初は子供部屋を中心に考えられましたが、広く遊び場としても集まることができるファミリホールを中心とした間取りになりました。

レンガ調のクロスや木材のフローリングもこだわりのポイント。

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ダイニングを通して外を見渡せる対面式のキッチンは、明るく開放的な空間になりました。ダイニングテーブルにもすぐ手が届くので、配膳や後片付けもはかどります。
お引っ越し前に比べて、キッチンが広く使いやすくなったとお喜びの声もいただきました。

実例2.ヨーロッパ旅行で目にした美しいレンガの住まいを叶えた住宅

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ヨーロッパ旅行が好きで各地を巡ったお施主様が建てられたのが、美しいレンガの住宅です。
「外観はレンガ張りを」というお施主様のご希望で、建物全体にレンガを使用しました。
正面の玄関と、その両側にあるお部屋にはポーチを付けています。ポーチはチューダー・アーチを意識して幅広く作られています。

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玄関を入りすぐに見える階段は、お施主様のあこがれを実現したもの。吹き抜けからの階段は、手すりを支えるバラスターも含め、木の質感が高級感とあたたかみがあり、お施主様お気に入りの場所です。

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窓の近くにリビングを配置し、ダイニングからも庭を楽しみながら過ごせます。

爽やかなターコイズブルーの壁紙は、お施主様が集められた、ヨーロッパ調家具ともよく合っています。

実例3.チューダー様式の特徴が反映されたシックな住宅


チューダー様式とは?住宅の特徴を実例とともに解説します

チューダー様式の特徴である、レンガとハーフティンバー技法の組み合わせを採用したお施主様の住宅です。ハーフティンバーはお施主様のご希望で実現しました。
レンガとハーフティンバーの装飾は落ち着いた色合いで揃え、全体的にシックで美しい外観となっています。

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金魚と猫4匹と暮らすお施主様ご家族。玄関に水槽の大きさに合わせたカウンターを設置しました。玄関から家に入ると金魚たちが迎えてくれます。

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2階へ上がる階段は、ご家族と相談しリビング近くに設置。リビング階段は家族が個室に入る前に顔を合わせられるためおすすめです。
階段下は猫ちゃんたちのトイレスペースになっています。

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LDKはシンプルで広々としていて、どっしりとした木製家具は、落ち着いた色味のフローリングになじんでいます。

音楽が趣味のお施主様ご家族のために、ピアノとバイオリンを演奏できる音楽コーナーも作りました。

まとめ

レンガとハーフティンバーの構造のコントラストが目を引くチューダー様式の建物。イギリス独自のスタイルで発展してきたチューダー様式は、さまざまなスタイルがある輸入住宅の中でもクラシックな美しさがあります。

ロビンスジャパンでは輸入住宅を多数取り扱っております。チューダー様式の家の事例もホームページでご紹介しておりますので、ぜひ家づくりのご参考にご覧ください。

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